ファイル管理アプリの決定版「Eagle」がおすすめ!写真・動画・音源・フォント・テキスト、いろんな素材をスッキリ整理!
Eagleが4.0にメジャーアップデートされました!新機能についてはこちら。
みなさんはWebサイト制作やデザイン制作に使う素材ファイルはどのように管理されていますか?macOSであればFinder、WindowsならExplorerである程度は管理ができますよね。わたしも、はじめはフォルダ分けして管理していました。ただ、素材はどんどん増えて行きがち……。
「あれ?あの素材どこにあったっけ?」という状況が気になるようになりました。このままだと無駄な作業が増えるばかりです。
そこで出会ったのがファイル管理アプリの「Eagle」。SNSでもクリエイターさんやYouTuberさんの間でチラホラとEagleの評価をみかけて気になっていました。実際にEagleを活用してみた感想は「なぜオレは あんなムダな 時間を……」という状態。
Time is Money……
この記事の目次
Eagleは何が便利なの?
Eagleの機能のなかで、ファイル管理アプリなら「これは必須かな?」と思うものや「これは便利だな」と思った点を挙げてみたいと思います。
多くのデータファイルに対応している
JPGやPNGなどの画像ファイルはもちろん、AIやPSDなどのAdobe社製のファイル、mp4やmp3などの動画や音源、テキスト、フォントなどにも対応しています。HTMLやCSS、ZIPファイルなどはプレビューに対応していませんが追加自体は可能です。
注意点としてHTMLやCSSのようなお互いのファイルが階層関係にあるものだと、ブラウザーを選択して開いても正しい表示になりません。これはEagleがファイルを個別に保存する仕組みのためです。
Webサイト制作でのEagleの運用では、写真や動画、フォントなどの素材以外はメモの保存くらいでしょうか。TXTファイルはEagle上でもプレビューと編集ができるので簡単なメモとして便利です。
WordやExcelといったOffice系のファイルも対応しているので必要であれば一緒に管理できます。
フォルダーがスマートに分類でき、探しやすい
スマートフォルダーでは「色や日付」などの条件を設定すれば自動的に画像を分類してくれます。キーワード検索では「-」で除外キーワードの指定や、色/タグ/フォルダーなどを追加で絞り込むこともでき、目的の画像を見つける機能も優秀です。
また、各フォルダーは色分けしたり、アイコンを変更したりできるため、イメージで管理しやすくなっています。同じファイルを複数のフォルダーに指定することもできますが、オリジナルのファイルを参照するためストレージ(容量)を消費せずに保存ができます。
ただし、後述するEagle独自の「ライブラリ」ファイル間は参照ではなく、別のファイルとして扱われます。
豊富なフィルター機能
すべての素材を対象に探したり、一部のフォルダーのみを対象にしたり、さらに条件を指定してファイルを探すこともできます。タグや追加日、サイズや評価などの豊富なフィルター機能によって目的のファイルを探しやすいです。
特にカラー検索ができるのでサイトイメージにあった素材を探しやすく、行き詰まったデザインのインスピレーションにも最適!
ファイルの詳細を指定できる
各ファイルにはURLやメモ、イメージ画像などを添付できます。また、画像内のドラッグで囲んだ範囲にコメントの設定も可能です。
画像内の特定の範囲にコメントを設定するには、右上の鉛筆アイコンをクリック(または「C」キー)してコメントモードにします。カーソルキーが「+」マークに変わるのが目印です。コメントを設定すると、鉛筆アイコンとサムネイルにコメントの数が表示されるようになります。
もう一度鉛筆アイコンをクリック(または「P」キー)でプレビューモードに戻り、カーソルキーが手のひらアイコンに変わります。
このプレビューモードでもカーソルキーが編集カーソルやドラッグカーソルに変わりますが、コメントモードでないと編集や操作ができません。ここはちょっとわかりにくいかも。
共有やエクスポートも簡単
ファイルをエクスポートしたい場合は対象フォルダー、または対象ファイルを選択し、右側の「エクスポート…」から可能です。
「素材パックをエクスポート(.eaglepack)」では、エクスポートされる「Eagle Pack」をダブルクリックするだけでEagleに簡単にインポートして共有ができます。また、Eagleを利用していない相手にも「コンピュータにエクスポート」を選択すれば、オリジナルファイルを共有できます。
Eagle上から他のアプリで開いて編集できる
PhotoshopやIllustratorなどの各ファイルは「右クリック>他のプログラムで開く」から編集してそのままEagleに保存できます。
エクスポートした素材を編集して再度Eagleに保存もできますが、ファイル名が同じであっても内容に変更がある場合は別ファイルとして扱われます。不要なファイルを残したくない場合はEagleから直接編集した方がスムーズです。
買い切りでお買い得!
Eagleは月額や年額のサブスクリプションタイプではなく、買い切りタイプ。価格も29.95ドル(4,500円ほど)とかなりのお手頃価格。Eagleは2024年11月1日より34.95ドルと5ドルの値上げが予定されているため、お得な今がチャンスです。バージョンアップも無料で対応できるのもありがたいですね。
デザインやファイル管理の手間と適切なファイルの取り扱いがスムーズになることを考えると「買い」でしょう。「本当に便利なのかな?」という方にも30日間の無料体験があるのも安心です。
ほかのファイル管理アプリとの違い
ほかにもファイル管理アプリはありますよね。たとえば、「Adobe Bridge」もEagleと同じようにファイル管理ができますし、他のAdobe社製のソフトとの連携もスムーズです。
対して、Eagleは不要なハードディスクスキャンを回避し、軽快な動作が期待できます。Eagleは他のソフトウェアとの連携を犠牲にする代わりに「効率」とシステムの負荷を軽減する「柔軟性」を優先したアプリケーションと言えるでしょう。
Eagleのブラウザー拡張機能が便利!
EagleにはWebサイトを巡回しながら、気になる画像があればすぐに保存できる拡張機能が各ブラウザーに用意されています。
画像を右クリックして「画像をEagleに保存」、または画像をドラッグして表示されるウィンドウにドロップすれば保存できます。直感的に保存していけるのがGood!
拡張機能のEagleアイコンをクリックして「設定」から「画像を保存する同時に編集ウィンドウで分類」にチェックしておけば、画像保存時に編集やタグ付けもできます。
Eagleの拡張機能では開いているEagleのライブラリが保存先に設定されます。複数のライブラリを運用する場合は、画像保存時の編集ウィンドウの右上の「…」からライブラリの選択が可能です。
拡張機能にはURLの保存やスクリーンショットには「Alt + 0~4」のショートカットが割り当てられています。拡張機能の「設定」から変更も可能です。
優れたデザインを保存したり、Webサイトのページ全体をスクショしてWebギャラリーを作成したりしても良いかもしれません。また、YouTubeの動画などはURL保存機能を利用することでダウンロードしなくてもEagle上でオンライン再生が可能です。
Eagleのデメリット
Eagleにほとんど不満はないのですが、より良い改善の願いも込めてデメリットにも触れておきます。すでに改善された機能もいくつかありますので、以前Eagleを利用したことがあるという方も参考にしてみてください。
容量を食う
ファイルを保存するとEagle独自の「ライブラリ」ファイル内にオリジナルのファイルがコピーされて格納保存されます。オリジナルとEagleのライブラリ内のファイルが重複するため、ストレージを圧迫してしまいがち。
一番の懸念点でしたが、この点については後述するライブラリの保存先の工夫でカバーできます。
音声ファイルがホバーで再生されてしまう
動画のカーソルホバーによる自動再生は上部メニューバーの「Eagle>環境設定>再生(Ver.4では「ビューアー」)>リストホバープレビュー」のオン/オフで設定可能ですが、音源ファイルのmp3やm4aはホバーですぐに自動再生されてしまいます。人によってはデメリットに感じる点だと思います。
Eagleの改善された機能
ネット上ではEagleの不満点としていくつか記載されたものがありますが、現在は改善されているものも多いようです。
Illustratorファイルが読み込めない?
わたしの環境では問題なく読み込みできました。IllustratorにはAi、PhotoshopにはPsといったアイコンもサムネイルに追加されるのでとてもわかりやすくなっています。
画像の日付が作成・更新日ではなく、Eagleに登録した日になってしまう
現在は作成日、変更日が画像に属したものとなっています。
非対応ファイルはプレビューだけでなく追加自体ができない
Sassファイルやzipファイルなどのプレビューや編集は、Eagleからアプリを指定して開く必要がありますが、追加は可能となっています。
元に戻す「Ctrl + Z」が機能しない
以前は操作を元に戻す「Ctrl + Z」が使えなかったため、ファイル名の変更などが気軽に元に戻せなかったようです。現在は問題なく機能しています。
かつてのデメリットや不安定な動作も改善されていますので、これからのEagleにも期待できますね。みなさんの環境によっては他にも不満に思う点があるかもしれませんが、30日間無料で試せるのでがっかりしにくいのではないでしょうか。
Eagleでのファイル分類方法
デメリットでも触れましたが、Eagleを導入するにあたって一番の懸念点が素材ファイルの保存先です。今は良くとも増え続けることが予想できる素材ファイル。保存先がパソコンになってしまうのは避けたい。
そこで、わたしなりのEagleのファイルの分類と保存方法をご紹介します。みなさんの環境によってベストな方法は異なるかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。
Eagleのライブラリとは?
まずEagleでの管理で理解しておきたいのが「ライブラリ」です。Eagleはそのまま保存管理するのではなく、Eagleの「ライブラリ」ファイルに格納するかたちで保存管理されます。
ライブラリの中身にアクセスすれば、オリジナルのファイルが格納されているのを確認したり、取り出したりすることも可能です。macOSではEagle内のファイルを「右クリック>Finderから開く」から格納先にアクセスできます。
Eagleでは各ライブラリごとに画像を保存したり、分類用のフォルダを作成したりして整理&管理します。各ライブラリは独立しているため、各ファイルの保存や変更は他のライブラリには影響しません。しっかりと区別される反面、ライブラリを作り過ぎてしまうと管理が煩雑化したり、容量圧迫の原因となってしまう点には注意しましょう。
ファイルの分類とライブラリの保存先
Eagleのライブラリは素材ファイルの用途や保存先に応じて分けるのが良さそうです。ある程度はライブラリ内のフォルダやタグ付けで整理可能なので「現行の素材」と「素材/インスピレーション用の画像」とを2つのライブラリに絞りました。また、Eagleとは関係なく、外付けHDDにもバックアップ用として素材を保存しています。
現行の素材用ライブラリの保存先
使用頻度の高い現行素材用のEagleライブラリはクラウドサービスを保存先に指定しています。クラウドサービスにはMicrosoftの「OneDrive」、クラウドサービス一本の「Dropbox」、Googleの「Googleドライブ」などがあります。
どれを利用しても問題ありませんが、無料でも15GBまで使えて他のサービスとも連携がとりやすいGoogleドライブを使うことにしました。
Googleドライブの導入と使い方はこちら。
クラウドに保存したEagleのファイルを編集するとすぐにライブラリが更新&同期され、異なる環境や複数台でファイルを扱うことができるようになるためかなり便利!また、パソコンとクラウド上のサービスが同時に故障でもしない限り、ファイルが復元できるためバックアップとしても優秀です。
クラウドと同期したファイルをローカル(パソコン上)にも作成することで、ファイルを開く際にオンラインとの通信が発生せず、より高速にファイルを扱うことができます。ただし、将来的にパソコンのストレージを圧迫する懸念があるため、保存方法には配慮が必要です。
素材&インスピレーション用ライブラリの保存先
デザイン用の素材やインスピレーション用のEagleライブラリは容量が積み重なっていくため、パソコンとGoogleドライブの両方に保存すると、すぐにパソコン側のストレージがいっぱいになってしまいます。そこで、このような素材は外付けSSDに保存することにしました。
以前と比べると外付けSSDはお手頃価格で大容量のものも多く、パソコンのストレージを拡張するよりもお手軽です。
ライブラリ読み込みエラー
Eagleのライブラリを外付けSSDに保存する場合、外付けSSDを取り出すとライブラリのエラーが表示されます。Eagleアプリ選択時にMacの上部メニューバーの「ライブラリ」から他のライブラリに切り替えることで続けての使用が可能です。
再度SSD内のライブラリを読み込ませるには、外付けSSDを取り付けた状態でエラー表示の「もう一度読み込み」をクリック、または「ライブラリ>強制リロード」でOKです。
パソコンの容量圧迫を回避する方法
クラウド&ローカルに保存している「現行の素材」は対応済みになったら「素材/インスピレーション用の画像」のライブラリに移行させ、パソコンのストレージを開放するように工夫します。
現行の素材のみのローカル保存なので、ある程度パソコンの容量圧迫を緩和。大量の写真や動画などの重いファイルを多く扱うケースは難しいですが、Googleドライブの無料で使える15GB以内にも抑えやすいです。
バックアップ用素材の保存先
SSDはHDDと比較してデータ通信が高速で衝撃や故障に強いというメリットがある反面「急にファイルが消えてしまう」という不穏な話を耳にします。
「ぼうけんのしょがきえてしまいました」に備えて外付けHDDにも、外付けSSD内の素材ファイルを保存しておきます。
Googleドライブのミラーリングとストリーミング
Googleドライブではクラウド上のファイルをパソコンにも保存する「ミラーリング」と、クラウド上のファイルを必要なときにダウンロードして使用する「ストリーミング」の2つがあります。
ミラーリングのメリット
ミラーリングのメリットは「Googleのサーバー障害時やインターネットが利用できない環境でもオフラインで使用できる」「Googleのサービスが停止した場合のバックアップ」などが挙げられます。
また、ストリーミングは必要なファイルをインターネット接続によってダウンロードして表示する仕組みなので、ファイルの読み込み速度はミラーリングの方が優れていると思います。ただ、Googleの機械学習によって、よく使用するファイルはすぐに取り出せるように工夫されているため、容量の大きなものを扱わなければさほど気にならないかも。
ミラーリングのデメリット
ミラーリングの大きなデメリットはパソコンのストレージを圧迫してしまうことです。わたしが現行ファイルのみをGoogleドライブに保存するのはこのためです。
また、Googleドライブ上の共有フォルダに同期が発生すると、ミラーリングではパソコンとの同期が発生します。パソコンのインターネットの帯域、メモリー、CPU等が使用され、他の作業効率が低下する可能性があります。
他にも、テザリング環境では同期によって通信容量が大幅に消費されてしまうこともあるため、共有フォルダを利用される方はストリーミングが無難ですね。
ミラーリングとストリーミングはどっちがいいの?
Googleドライブのストリーミング、ミラーリングのそれぞれの利点は異なります。ご利用の環境や、ご自身のファイルの取り扱い方法と照らし合わせて選んでみてください。
ご紹介した運用方法は外付けSSD/HDDを利用するやり方でしたが、たとえば「Googleドライブの容量を拡張し、パソコンのストレージも大容量で余裕がある」「Googleドライブの容量を拡張&ストリーミング設定にする」という方は、すべてクラウド管理する方がスマートかもしれません。
Googleドライブの容量拡張
Googleドライブは無料でも15GB(Googleのサービス全体)のクラウドストレージを利用できますが、動画や大きいサイズのファイルを扱うには心もとない容量です。
そういった方は有料プランの「Google One」にアップグレードすることで容量の拡張ができます。100GBから2TBの大容量まで選択可能です。
素材の保存の流れ
- 現行使用の素材はクラウド(Googleドライブ)に作成したEagleのライブラリに保存します。ライブラリには対応中のWebサイト名やデザインのフォルダを作成してわかりやすく分類。Googleドライブのフォルダはミラーリングに設定し、Eagleライブラリはパソコン上とクラウド上に保存します。
- すぐに使用しないWeb素材やインスピレーションの画像は、外付けSSDに作成したEagleのライブラリに保存します。また、バックアップ用として外付けHDDにもオリジナルファイルを保存。
- Googleドライブに保存しているWeb素材が対応済みになった場合、外付けSSDに保存しているEagleライブラリとバックアップ用の外付けHDDにファイルを移動。別のライブラリへの移動は、フォルダごと行うと階層やタグなども含めて移動できるのでスムーズです。
ただ、Eagleでは移動の機能しかなく、フォルダを右クリックして「他のライブラリに追加…」を使います。Googleドライブのミラーリングに設定したファイルは、別のライブラリに追加したあとゴミ箱を空にしないとパソコンの容量を消費したままなのでご注意を。外付けSSDのライブラリに追加後は元のファイルを削除し、ゴミ箱も空にしておきましょう。
Web用のファイル管理
Webサイト構築用のHTMLやCSS、JSなどのファイルの保存自体は可能ですが、お互いの階層位置関係が崩れると正しい表示にならないためEagleには保存しません。Eagleにはあくまで素材や資料を保存して管理しています。
さいごに
いままでファイル管理アプリを利用したことがない方、すでにファイル管理アプリを活用している方、みなさんの環境によって適したものは違うかもしれません。ですが、煩雑化されたファイル管理に悩まされている方にはEagleはおすすめです。
まずは30日間無料で体験できる『Eagle』をダウンロードして試してみてはいかがでしょうか。