水没したバイク・車が売れる!?被災時の保険解約の返戻金についても知っておこう
『令和2年7月豪雨』の浸水被害によってバイクも車も水没……。今回は事故による廃車ではなく、大規模な災害による廃車処理だったため、保険会社の解約では通常と異なる特別措置が実施されました。
『令和2年7月豪雨』の被害状況などについてはこちら。
この記事の目次
水没した車・バイクについて
水没してしまった車やバイクも状態によっては処分しなければいけません。ただ、水没の程度によっては買い取ってもらえる可能性があります。
今回の豪雨では、軽自動車と250ccバイクが水没してしまいました。軽自動車は年式が新しかったので、もしかしたら値段がついたかもしれませんでしたが、いろいろ考える余裕がなく、保険会社さんにすべて任せることに。
例えば、『廃車ラボ』のように、引き取りから廃車手続きまで無料で代行してくれるサービスもあります。
バイクは年式も古く、水没した時間や高さもひどかったため、残念ながら値段は付きませんでしたが、スムーズに手続きをしていただきました。
バイク引取りまでの流れ
- 『バイク王』に見積もり申し込み
- 次の日の午前中に電話連絡がありました。バイクの状態や年式など、簡易情報を伝えると仮査定が行われます。
この時点で無料での引き取りと言われましたが、了承し、日程の確認に移ります。 - 近くの担当の『バイク王』を探していただき、電話連絡当日の午後の段取りとなりました(なんという手際の良さ)。
必要なものは以下の3つです。- 印鑑(認印で可)
- 本人確認書類(免許証など)
- 軽自動車届出済証(自賠責保険証明書でも代用可)
- 担当者さんから引き取り時間の確認の電話が入ります。
- 担当者さんから到着の連絡、その場で再度の査定と引き渡しの確認(状態が状態でしたので簡易的なものでした)。
- 廃車手続きもすべて代行していただけます。担当者さんが用意した提出用書類が委任状を含めて3枚、それぞれに名前・住所・印鑑を押してお渡しします。
※ナンバーが現住所の管轄と異なる場合、バイク購入時の住所を記入します。 - バイクはトラックの荷台にラダーレールで橋をかけ、後ろから軽く勢いをつけて積み込みます。この作業は担当者さんの手伝いが必要でした(事前にオペレーターさんから聞いていました)。担当者さんがハンドルを持ち、依頼者が後ろからまっすぐ押す共同作業です。
- 引き渡し完了!
※250cc以下の車検証のないバイクでは、自賠責保険の解約に保険標章(ステッカー)が必要とされることがありますので忘れずに。
廃車手続きの完了は、バイク王の会員ページから確認できるということで、QRコード付きの説明書をいただきました。アフターフォローまで完璧ですね。
梅雨明けの晴天のなか、マスクをつけて汗だくになりましたが、気持ちの良い取り引きができました。ありがとうございます。
もっとたくさんの書類や面倒な手続きが必要かと思っていましたが、引き渡しまで30分ほどでした(ドナドナド~ナ~……)。
買取業者さんの違いや、バイクの種類・状態によっては内容が異なる可能性があります。必要書類や疑問点は事前に確認をお願いします。
今回、選択した『バイク王』さん。大手メーカーで手際もよく、安心感がありました。
さまざまなメーカーさんに見積もり依頼ができる一括査定という方法もありますが、電話やメールなどの複数社とのやり取りが発生して煩わしく感じることも。また、接客も買取業者や担当者によって良し悪しがあります。
わたしの場合はオペレーターの方が丁寧で対応が早く、すぐに『バイク王』への引き渡しを決めました。
担当者さんは熊本から来られた方で人吉の被災地を知っていらっしゃったので、気持ちを汲んでくださる対応でした。本当に運が良かったのだと思います。
自賠責保険の解約と返戻金
自賠責保険の解約には「名義変更・廃車確認書類」が必要でした。手続き完了後に、バイク王の[会員サービスページ]>[マイページ]>[ご利用履歴]から「名義変更・廃車確認書類」をPDFで確認・印刷できます。
バイクの引き渡しから廃車手続きの完了まで2週間ほどかかりました。自賠責保険の還付を希望される方や、軽自動車税の期限が近い方はお早めに。
災害救助法が適用されるような災害では、日本損害保険協会によって手続きの猶予や、特別措置が実施されることがありますので、一度保険会社に確認しておきましょう。本来であれば手続き完了日が解約日とされますが、今回の災害では特別措置が実施され、さかのぼって災害日の翌日が解約日となりました。
「バイクの引き渡し → 廃車手続き → 保険会社に連絡 → 解約用の書類が郵送されてくる → 必要書類と一緒に保険会社へ郵送 → 解約処理されて返戻金の振り込み」という流れです。特別措置によって解約日が固定されるのでゆっくりできましたが、返戻金が振り込まれるまで災害日から2ヶ月以上かかりました。
さいごに
災害による廃車は、昨日までは愛車だったものではないでしょうか。年式が古くとも、走行距離が長くとも、持ち主にとっては思い入れがあります。被災後の心身ともに疲れ切っている状態です。時間や気持ちを優先したい場合には、信頼できるディーラーや保険会社などにお願いするのも選択肢のひとつだと思います。
ただ、浸水による損害は大きくなりがちです。ご紹介したような大手サイトを利用して、修理費用を少しでも補填できないか、検討してみてはいかがでしょうか。