床上浸水の修理費用は1,300万円超え!?予期せぬ自然災害には保険でしっかりカバーしよう

『令和2年7月豪雨』による床上浸水で、床・畳・壁・洗面化粧台・ウォシュレット・給湯器の室外機・エアコンの室外機・システムキッチン・ユニットバス……設備はもちろん、家具・家電にいたるまで1階部分のほとんどがダメになりました。

『令和2年7月豪雨』の被害状況などについてはこちら。

ハウスメーカーさんに簡単に修理見積もりを出してもらうと軽く1,300万円超え……この辺りなら一戸建てが買えそうです。一階部分をまるまるリフォームするようなものでしたので、当然ながら莫大な費用がかかります。

保険ですべてをまかなうのは厳しく、修理箇所を絞って他の建設会社さんにも仮見積もりを出していただきました。それでも500万円は軽く超える見積もりです。

最終的には600万円以上の修理費がかかりました。2階部分が無事であったこと、安全を確保できていたことを不幸中の幸いと考えるしかありません。

この記事の目次

  1. 浸水のおそれがある住家・家屋について
    1. 災害保険について
  2. さいごに

浸水のおそれがある住家・家屋について

家屋の洪水対策もしも新築を検討される方は、できるだけ自然災害を受けにくい土地を選択するのは言うまでもありません。しかし、住民の方々にもさまざまな事情があります。また、近年の自然災害を考えると、将来的にどこが安全だとは言い切れません

洪水の被害に対しては高床・嵩上げ(盛土)・防水性の塀で囲む・防水性の外壁を設ける・木造住宅等の自重の軽い建物等では水位上昇の浮力に耐えられるように基礎との接合を強化する、と言った対策が挙げられます。

エアコンの室外機などは、水位を見越して高い位置に設置しておくことも有効です(エアコンの室外機は応急修理の対象外)。

災害保険について

火災保険と地震保険洪水対策など災害に強い家造りも大切ですが、毎度のことのように「想定外」と語られる自然災害に対応するのは難しいと感じました。

ここまでの内水氾濫は経験したことがありません。国や市の復興支援だけでは、家屋の修理費用や家財の損害を賄うのは厳しいです。保険に入っておくことが、自然災害への最大の備えだと思います。

火災保険は水災・風災・落雷・盗難・物体の飛来や衝突による損傷など、多くの損害をカバーできる保険です。ただし、火災保険のなかには水災補償が選択式であったり、保険の対象が家財を除く家屋だけであったりなど、補償内容が異なります。必ず補償の種類や範囲を確認しておきましょう

また、洪水に強い家造りを優先するばかりに、嵩上げなどで地盤がゆるくなって耐震性が下がってしまうことも考えられます。高くすれば良いという問題でもないのが頭の痛いところ。さらに、地震による津波や土砂崩れは火災保険の対象外です。火災保険の内容に加えて、地震保険との兼ね合いも検討が必要ですね。

保険見直しの機会だと思い、将来を見据えてじっくり考えたいと思います。火災保険にもいろいろありますので、『火災保険一括見積もり依頼サイト』のようなサービスで比較しながら検討します。

さいごに

火災や地震のように外観でわかりやすい家屋の損害と違って、浸水被害は一見しただけではよくわかりません。水で泥を流して、消毒をすれば、そのまま住めそうな気もするのですが、見えないところこそカビだらけに……。

壁の中の断熱材を除去しようとするとユニットバスやシステムキッチンもセットで取り替えです。給湯器やエアコンの室外機もある程度は耐水性があるものの、浸水してしまえば基盤がやられてしまいます。

1日水に浸かるだけで、基本どこもダメになってしまうのは本当に脅威を感じました。しっかり損害をカバーできる保険は必須だと思います。


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