行政手続をスムーズに!マイナンバーカードの便利ポイント3つ

政府は2022年末までにほぼすべての国民にマイナンバーカードが行き渡るように目標を掲げていますが、その普及率はまだ4分の1程度に留まっています。しかし、個人情報の電子化などの施策や、令和3年3月より健康保険証としての使用など、着実に利便性の向上に役立つものとして少しずつ注目を集めています。

「なんだかよくわからないから保留にしている」という方もマイナンバーカードの便利なポイントを抑えておきましょう。この記事ではマイナンバーカードの便利ポイントを3つご紹介します。面倒に感じていた手続きなどから解放されるかも?

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この記事の目次

  1. マイナンバーカードとは
  2. マイナンバーカードを作ると何が便利なの?
    1. ①行政手続の提示書類がマイナンバーカード1枚でOK
    2. ②行政手続がオンラインやコンビニから可能に
    3. ③マイナポータルで行政サービスをスマートに管理
  3. マイナンバーカードにはどんな情報が入っているの?
  4. マイナンバーカードの申請方法
  5. さいごに

マイナンバーカードとは

マイナンバーの表面と裏面すでにマイナンバーはみなさんにも割り振られており、平成27年にはマイナンバーが記載された紙の「通知カード」も送付されています。マイナンバーカードはこの通知カードとは異なり、「顔写真」と住所や氏名などの情報が入った「ICチップ」の付いたプラスチック製のカードのことです。

マイナンバーカードを作ると何が便利なの?

①行政手続の提示書類がマイナンバーカード1枚でOK

マイナンバーカードは通知カードと本人確認書類が1枚でOKマイナンバーの提示が必要な行政手続をマイナンバーカード1枚で利用できるようになります。通知カードでマイナンバーを提示する場合は、運転免許証などの本人確認書類が別途必要です。

就職や転職、結婚などでの行政手続ではマイナンバーを提示するように求められますので、マイナンバーカードが活躍する機会も多いでしょう。

健康保険証としても使える?

2021年3月からマイナンバーカードが健康保険証としての利用できるようになりました。使い方は医療機関や薬局でマイナンバーカードをカードリーダーにかざすだけでOK!また、2021年10月には特定健検診情報や薬剤情報・医療費をマイナポータルで管理することも予定されています。

マイナンバーカードの健康保険証利用|マイナポータル

②行政手続がオンラインやコンビニから可能に

スマホからマイナンバーカードを使って確定申告国税庁からのお知らせ <スマートフォンでの申告が更に便利に>

確定申告をe-Taxによる電子申請でスマートフォンを使ってオンラインから可能になったり、コンビニで住民票の写しや課税証明書などの取得ができるようになったりするので、役所に行く手間が省けます

役所に行くにもスケジュール調整が必要ですし、役所に行ったら激混み!なんてことも。コロナ禍の今はできるかぎり人混みを避けたいですよね。わたしの場合はこの利点がとくに大きかったです。

③マイナポータルで行政サービスをスマートに管理

マイナポータルで管理マイナポータルとは – 内閣府

マイナンバーカードで政府が運営するオンラインサービス「マイナポータル」にマイナンバーカードでログインし、すべての機能を利用できるようになります。

ポータルには「玄関」や「入り口」といった意味があります。パソコンやスマホから利用できる政府が提供するサービスの総称が「マイナポータル」ということですね。

マイナポータルを利用するためには『マイナポータルAP』アプリが必要です。パソコンではマイナポータルAPのインストールとマイナンバーカードに対応するICカードリーダーが必要ですが、マイナンバーカード対応機種のスマホ(対応機種一覧)であれば『マイナポータルAP』アプリをインストールすれば利用できるようになります。

マイナポータルAPApp StoreでダウンロードGoogle Playでダウンロード

マイナポータルでできること

  1. パソコンやスマホを使って本人の個人情報の確認
  2. 保育所の検索や入所・児童手当・介護支援などの申請ができる「ぴったりサービス
  3. オンラインで法人設立の手続きが行える「法人設立ワンストップサービス

マイナポータルでは上記のようなサービスが利用できます。「ぴったりサービス」の一部の機能はマイナポータルへのログインや、マイナンバーカードがなくても利用できますが、すべての機能を利用するためにはマイナンバーカードが必要です。

参考:マイナポータルの「ぴったりサービス」について[PDF]
参考:ぴったりサービスについてのよくある質問
参考:マイナポータルとは

マイナンバーカードにはどんな情報が入っているの?

マイナンバーのICチップにはどんな情報が入っているの?実はマイナンバーカードICチップ自体には税や年金などの情報は入っていません。住所や氏名などのマイナンバーカードに記載されている情報や電子証明書などです。たとえマイナンバーカードを紛失したとしても、それだけでプライバシー性の高い情報が漏れることはありません。

マイナンバーカードを利用したシステムを使う場合も、暗証番号を3回続けて間違えるとロックがかかってしまうため、他の人が使うことはできません。ただし、ロックの解除には役所まで申請しに行かなければいけませんので、忘れないように管理が必要です
「マイナンバーカード」セキュリティクイズ | マイナポイント事業

その他、マイナンバー/マイナンバーカードについてのよくある疑問について内閣府がPDFにまとめたものがあります。→ マイナンバーまるわかりガイド[PDF]

マイナンバーカードの申請方法

マイナンバーカードの申し込みには4つの方法があります。
マイナンバーカード交付申請 – マイナンバーカード総合サイト

  1. スマートフォン
  2. パソコン
  3. まちなかの証明写真機
  4. 郵送による申請

どの申請方法でも共通していますが、マイナンバーカードの申請には「顔写真」が必須です。そう考えるとカメラ機能が付いているスマートフォンでの申請が一番スムーズだと思います。撮影時は不備がないように「マイナンバーカードの顔写真チェックポイント」を参考にしましょう。

また、申請にはQRコード付きのマイナンバーカード交付申請書が必要です。マイナンバーカード交付申請書は令和2年12月~令和3年3月にかけて順次送付されていますが、手元にない方は「通知カード」または「個人番号通知書と一緒に送付されている交付申請書」でも申請可能です。
マイナンバーカード交付申請書(QRコード付き)を順次送付しています

マイナンバーカードは交付通知書が発送されるまで1ヶ月程度かかります。交付通知書は市区町村がマイナンバーカードの交付の準備ができた旨を知らせるもので、マイナンバーカードが直接郵送されてくるわけではありません

マイナンバーカードの受け取りは交付通知書と必要書類を用意して、役所まで取りに行く必要があります。
マイナンバーカードの受け取り – マイナンバーカード総合サイト

さいごに

スマホを持っていない方や、パソコンをほとんど触ったことがないという方はマイナンバーカードの申請は証明写真機や郵便になるでしょう。

また、マイナンバーカードで受けられるサービスはパソコンやスマホを持っていることが前提のものが多く、パソコンもスマホも使わない方はあまりメリットを感じないのではないでしょうか。正直そういった方へのマイナンバーカードの訴求力はまだ弱いと思います。

ですが、できる人ができることをやれば、役所の順番待ちも少し早くなるかもしれません。回り回って、さまざまな手続きがよりスマートになるのを期待したいですね。


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